はじめに
こんにちは、しふです。シリーズ7ルールでは最後となるシーズン14が終了しました。
人生初のレート1900&最終3桁を達成できたので構築記事を書きました。
構築を組みながら執筆を進めたこともあり、非常に長いですが、太字の箇所だけでも読んでいっていただけるとありがたいです。
以下、常体です。
最終成績
使用構築
※いま竜王戦ルールのためレンタル切れてます
序章(茶番)
登場人物
しふ
相棒。世界にエモいという感情を与えた。
1月上旬
しふ「あーあ、また負けちゃった。今月も4桁と5桁をいったりきたり…。」
「エモモ…。(元気出してよ…。)」
し「エスバラグサンダーゴリラミミカイリュー…強そうなのに。何がいけないんだろうね。」
「エモーエモモ!(サンダーなんか使うからだよ!)」
し「あーあ、流行りの構築や強者の考え方が誰でも閲覧できる神サイトがあればなー…。」
「エモエモ!(ぽけっとふぁんくしょん!)」
し「いろんなトレーナーが書いた構築記事がまとめられている!しかも上位記事に絞って掲載されたサイトまで??これはすごい!!…ん、『初レート2000達成記念記事』?」
『初手ダイマポリ2で初のレート2000達成しました。』
『初手ダイマポリ2が強すぎて最終3桁をとれた。』
『初手ダイマポリ2最強!』
(↑大体こんなこと書いてあった)
し「初手ダイマポリ2ってそんなに強いのか……??」
~1週間後~
し「初手ダイマポリ2最強!初手ダイマポリ2最強!初手ダイマポリ2最強!初手ダイマポリ2最強!」
「エモ、エモエモエモ(4回目の3桁チャレ、そろそろ勝ってね)」
し「初手のダイマ枠の誰を選出したらいいか毎回迷うんだよなあ。今回はポリ2が通らないっぽいからカイリューにしてみようかな。いや、ドサイドンが刺さってるような気も…。」
し「ああああ負けたああああ!もっと全対応できる初手ダイマ候補を探さなきゃ!いや、いっそダイマ枠を4枠に増やすのもあr......」
「エモ。(これ読みなよ。)」スッ
し「ん?これは我孫子武丸さんの『殺戮にいたる病』?物騒なタイトルだなぁ。」
し「叙述トリックの最高傑作と名高い作品だよね。ミステリーはあんまり読まないけど気になってたんだよね。早速読んでみるよ。」
~1日後~
し「……衝撃だ。こんな作品があったなんて。」
し「まさか(自主規制xx)が(自主規制xx)だったなんて!」
し「すごく単純なんだ。だけど、こんな大業一本でとんでもない作品に…。」
「エモモモ?(同じだと思わない?)」
し「実は単純……。大業一本?......ま、まさか!!」
「※エモモ!(※『殺戮にいたる病』は過激なエログロ描写を含むので、読む際は自己責任で!)」
構築コンセプト
or
それ以外か
以上
構築経緯
初手ダイマ枠の選定
初レート2000達成者の構築記事を見ていると、初手ダイマポリ2の採用事例が複数あることに気がついた。
早速ポリ2入りレンタルをいくつか拝借し50戦ほど潜ったところ、初手ダイマポリ2の破壊力、場持ちのよさ、何より奇襲性能が他のポケモンとは一線を画しており、1匹で試合を決する力があるとわかった。
初手ダイマ構築では初手ダイマ要員を2~3体用意し、その中から最も相手の構築に刺さる一体を選出するのが一般的だと思う。
しかし、ダイマ枠の選出によって以降の試合展開が異なる点、ダイマ枠の選出択が生じる点が自分自身の力量では扱いづらく感じた。
aがいたらダイマ枠①、bがいたらダイマ枠②を。と決めると、ab両方いる場合は選出択になってしまう。すなわち、2枠割いてもキツいものはキツいのである。
ならば最強の†ポリ2†だけを信じようという結論にたどり着いた。(暴論)
を唯一絶対の基本選出とした。
そして、ポリ2を可能な限り通しやすくするために、残る3枠を全て選出画面における構築の誤認、個々の型の誤認させるための選出誘導枠として採用した。
【初期案】
(悪)+++
※ヤドキングはポリ2を物理受けと誤認させる目的。エモンガとヤドキングは前期1位の受け構築にいた並びで、構築の見え方を歪ませられれば…との願望で採用。ドリュは一撃技を16回撃つために存在。
停滞期と選出誘導の失敗
基本選出がとにかく強く、初期案でシーズン中盤にレートが1800に乗ったが、そこから初手ダイマが読まれる試合が増えてきた。安易な偽装はあえなく失敗である。
ミミッキュがいると初手ダイマ感が強いのか?ヤドキングが舐められてるのか?エモンガは必要あるのか???
などなど、試行錯誤迷走に迷走を重ねた。
【中期案①】
(悪)(イバン)+++
ミミッキュをジバコイルに変更→→結局読まれるし、ステロ辛すぎる
格闘の一貫切りにドラパを採用→→初手ダイマ感が増してしまう
ポリ2を特殊HDに見せるため原種ヤドランを採用→→サンダーの選出増
エモンガ→試合に出した記憶がない
失敗例の抽出と対策枠の選定
中期案①の失敗を経て、脳内で構築を組んでも勝てないことに漸く気づいた。そこで、いちど初期案に立ち返り、とにかく実戦を経験・記録することとした。
結果、初手ダイマポリ2の失敗例(負け方)はある程度パターン化できることに気が付いた。
【失敗例・重大】
●受け構築と当たる
●受け駒の高耐久(ラッキー等)に止められる
●怪電波(サンダー・レボルト等)等のデバフで止められる
●欠伸で流される(特にラグラージ)
【失敗例・中等】
DLでAが上がる
ステロを撒かれてしまう(タスキや高速ステロ撒き)
鋼タイプ(特にHDドラン)に受けられる
レヒレを温存される
身代わりで様子見される
●アッキカバを温存される
なんてこった。弱点がいっぱいだ。選出誘導に枠を割く余裕なんて無いじゃないか。
しかし、初手ダイマ枠をポリ2だけに絞ったことで、特定構築への対策ポケモンを3枠採用することができる。ラッキー
【対策】
1.受け構築・ラグラージ入りへの回答
自身がラグを使った経験から身代わり持ちのドラパルトを採用。龍舞型と悩んだが、受け構築も選出できるよう鬼火電磁波祟り目型とした。
また、受け構築に対してはポリ2が刺さらないため、代わりの後発ダイマ枠として命の珠エースバーンを採用。
2.対面操作サンダー+ラグラージへの回答(第一次)
先述の初手ドラパではサンダー対面が厳しいため、電気の一貫切りができつつサンダーに強いドサイドンを採用。ポリ2をトリル型に偽装する目的も兼ねる。基本選出の詰め筋にもなれるよう、HD剣舞イバン型とした。
【中期案②】
(悪)+++
ダイマ物理アタッカーに見えるポケモンが多く、結果的にポリ2のダイマを隠すのに一役買っていたかもしれない。
最終調整とエモンガの復権
中期案②でもそこそこ戦えたが、中盤以降アッキカバや天然ピクシーによる詰めが増えてきた。悪ウーラオス+ミミッキュでは崩すことが難しい。そこで、一度も変更しなかったウーラオスを悪から水に思い切って変更した。
また、構築の見た目上レヒレにあまりにも無策なことから、選出率が低くサンダーの選出抑制にもなっていないドサイドンを入れ替えることとした。そう、エモンガの採用である。
3.対面操作サンダー+ラグラージ、怪電波サンダーへの回答(第二次)
初手ドラパ・サンダー対面の引き先としてHDタラプエモンガを採用。サンダーを封じつつ、タラプのD上昇と電気エンジンのS上昇を裏のエース(主にエースバーン)にバトンタッチして全抜きを狙う。
【完成!】
(水)+++
個体解説
ポリゴン2
C-↑1上昇ダイアイスでHD特化カバルドンを中乱数1発(62.5%)
A-↑1上昇ダイスチルでH4-B92振りまでのウツロイドを確定1発
HB-陽気持ち物なしエースバーンの飛び膝を最高乱数以外耐え
本構築のコンセプトそのもの。
最大打点の破壊光線、カバルドンをワンパンする吹雪は確定。苦手な鋼への打点となる電気技として、非ダイマ時の上振れ期待で放電を採用。4枠目はダイスチルのB↑で要塞化出来るアイアンテールとしたが、空元気やギガインパクト、ソーラービームなども欲しい場面があった。
Cさえ上がっていればHDポリ2ですら「下からダイアタック+上からダイアタック」と撃つことで自己再生をさせずに高乱数(82%)で吹っ飛ぶ。やばい。
ミミッキュ
ミミッキュ@チイラのみ(ばけのかわ・ようき)
132(12)-141(244)-100( )-×( )-125( )-162(252)
じゃれつく/かげうち/みがわり/のろい
ぽけっとふぁんくしょん!
ASぶっぱ
詰め筋①。チイラミミッキュ基本形。
ミミッキュがいると初手ダイマを警戒されやすいが、あまりにも強すぎて外せなかった。
ウーラオス(れんげきのかた)
176(4)-182(252)-120( )-×( )-80( )-163(252)
ぽけっとふぁんくしょん!
ASぶっぱ
H-カウンターのダメージ量意識で4振り
詰め筋②。水にしたことでウーラオスミラーや地面に強くなった。ドラゴンやレヒレに何も出来ないが、コンセプト上切る技がない。カウンター択は気合で合わせる。
ドラパルト
ドラパルト@たべのこし(すりぬけ・おくびょう)
193(236)-×( )-99(28)-127(52)-100(36)-200(156)
おにび/でんじは/たたりめ/みがわり
ぽけっとふぁんくしょん!
HB-陽気珠エースバーンのダイジェットを確定耐え
S-実数値133(準速80族抜き)の↑1上昇抜き。最速130族と同速。
D-DL対策
C-あまり
レヒレの登場で数を減らしたおにたた型。初手ポリ2が投げられないラグラージ入り、受け構築に投げる。ラグラージとレヒレが同居する構築は存在しない(ごめんなさい。結構当たりました。)ので、出した試合は活躍してくれた。
ちなみに、お相手さんが「この構築、初手ダイマだな!」と勘づいたのか、ドラパ相手に無理矢理ダイマを切ってくれてイージーが取れたり。みんなこのポケモン忘れてて最強だった。縁の下のMVP。
エースバーン
ASぶっぱ
受け構築に対するダイマ枠として採用。飛び跳ねるを切って思念を採用しているが、エモンガのバトンが決まれば、S+1、D+1、回避+1で実質「スカーフチョッキ光の粉命の珠エースバーン」になれるので問題ナシ。ラグツルギに投げるため陽気にしたかったが、意地っ張りにしたことで受けを破壊できた試合が数多あったので結果オーライ。
構築の穴を見事に埋めつつ、選出画面で腕組みしてるだけで十分仕事はしてくれたと思う。
エモンガ
エモンガ@タラプのみ(でんきエンジン・おだやか)
159(228)-×( )-82(12)-×( )-123(252)-125(12)
みがわり/はねやすめ/バトンタッチ/かげぶんしん
ぽけっとふぁんくしょん!
H-定数ダメ意識で16n-1
D-サンダーに安定するよう全振り(ダメ計は後述)
S-最速61族抜き
B-あまり
最後の最後に帰ってきた相棒。調整を見直してサンダー環境に再挑戦。ドサイドンとの違いは電気無効を能力上昇につなげられる点。
数値はまるで足りないが、タラプのみを持たせることでサンダーへの後出し性能を高めた。
同タイプ・電気無効で数値の高いレボルトとは、もともと羽休め挑発(追記:ボルトロスも挑発覚えます。ご指摘ありがとうございます。)の有無で差別化できる。今回はさらにステータス上昇をバトンすることで後続のエースをサポートすることにした。もともとは挑発や怪電波を採用していたが、身代わりのほうが安定すること、暇なときに影分身を積めたら最強では?との発想で最終日にこの技構成とした。
なんか努力値が4余ったので「運」に4振りしている。
≪対サンダーダメージ計算≫
想定シチュエーション
1ターン目:ダイジェットに後出し→タラプ発動
2ターン目:ダイバーン被弾→羽休め
↑ここまでで計算
3ターン目以降:羽休めで受けきれる
臆病C252振り・命の珠=96.5%で耐える
控え目C252振り・命の珠=24.2%で耐える
すごいぞ、エモンガ!!!
したがって、エモンガ読み特化珠ダイバーン以外なら大体なんとかなる。
選出と立ち回り
①基本選出
ベース
全試合の約7割がこれ。ポリ2で1.5体以上持っていくのが目標。ステロ展開をポリ2が阻止できない等ウーラオスが出しにくい相手にはドラパルトやエモンガを出す試合もあった。
必ずしも初手でダイマを切るわけでなく、素で放電で突っついて相手の受け先を確認したり、一旦ミミッキュに引いて相手を疲弊させてから再展開する等、ある程度柔軟に立ち回れたと思う。
即決すると初手ダイマがバレるため、「レート2300を目指すぞ」という気持ちで残り時間23秒で「決定」を押していた。
②対受けループ
+@1
ドラパの身代わり+状態異常で嵌めつつ、最高火力のエースバーンで破壊する。@1は身代わり積み等を呪いで流せるミミッキュが多い。
③対ラグラージ入り
++
または
+ダイマ枠(or)@1
サンダーがいる場合はエモンガバトンを狙う。サンダーがいない場合は通ってそうなポケモンを選択する。裏のカイリューやカミツルギの処理に気を付ける。
④対バトンパ
+@1
バトン要員(バシャやペンドラー等)にミミッキュで呪いを入れて対応。ミミッキュの汎用性が高くて本当に助かった。
ほぼ上記4パターンだったが、受け駒入りや鋼が多い構築、あとは怪電波サンダーっぽいなというときはエモンガを投げてお茶を濁していた。
初手に出てくるとハッピーなポケモン
→DLでCが上がる上に有利対面。ダイアイスでワンパン。仕事はさせない。
→カバに同じ。蜻蛉などで引いてくるのでアタックかサンダー安定。タスキランド?知らない子ですね。
ウオノラゴン
→カモだけど中盤以降全然出てこなかった。
悪ウーラオス
→DLでCが上がる。本来やや不利対面だがダイアイスでタスキ貫通。
重いポケモンと並び
怪電波サンダー
初手ポリ2サンダー対面で一番悩むやつ。エモンガを選出していれば、エモンガでを後投げして対応。怪電波持ちにダイマ切ってしまったら急所に当てるしかない。
身代わりサンダー
無理。降参。
初手エースバーン
型がおおいので困る。DL調整してなくて勝てると嬉しい。
カスみたいな耐久の癖にDL調整してて嫌い。
驚異の被選出率8割超。ステロが阻止できずDも高いので突破に時間がかかる。
難敵。マグスト外せ。挑発打ってこい。
被選出率75%!トリック挑発は助かるが、黒い霧によるDL上昇解除やバグ技ムーンフォースを食らうとしんどい。ポリ2自体は有利だがで、ゴリゴリ削っておかないと後続で突破できず詰む。
B25カバルドン
マッチングしないことで対策とした。3回も当たった。
初手ダイマ構築ミラー
万が一ポリ2が負けた場合は諦める。でもポリ2は最強なので大体勝てた。ラストがウーラオスの同速ゲーになることが多く不毛。
最後に
気づけば7,000文字も書いてしまいました。最後に少し語らせてください。
ガチ対戦とは長らく無縁の人生でしたが、鎧の孤島でエモンガが登場してから「エモンガと一緒に最終3桁を獲る!」「エモンガ入りの記事をぽけふぁんの上位記事に載せてもらう!」というのが自分の目標となっていました。ただ、ずっと4桁と5桁を彷徨っていた自分には遠い話、というか正直夢物語だと思っていました。
本当にいい時代だと思います。ぽけっとふぁんくしょんでいつでも誰でも好きなポケモンや流行りの戦い方を知ることができますし、ダメ計ツールやTOD判定ツールも使えます。このような環境が無ければ自分は絶対に目標を達成できませんでした。
ポリ2の初手ダイマに関しては、自分自身で使うまですこし抵抗がありました。「じっくりサイクルを回したい!」「毎回違う試合展開を大事にしたい!」そんなプライドが心の隅にあったんだと思います。
でも実際に使っていると、特に試合中以外のところで考えることが沢山ありました(もちろん試合中も沢山ありました)。ポリ2はHCでいいのか?特性はDLでいいのか?詰め筋のポケモンは?技構成は?初手ダイマがばれた時の善後策は?補完枠はどんな子が必要?etc......
1か月悩みに悩んで自分が選んだ6体に今は感謝と誇りを感じています。上位帯での戦いを味わわせてくれてありがとう。
来期からは竜王戦ルールが始まります。まだなーんにも考察できていない&他のゲームをやりたい気持ちが強いので、今期ほどは潜れないと思います。(ひと月で360戦しましたけど本当にキツかった…。)
1か月間本当にやり切りました。心から満足しています。
唯一、今期の心残りがあるとすれば、サンダーがエモンガにビビったのか被選出率が46%しかなく、エモンガの活躍シーンが少なかったことですかね。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
またお会いしましょう!それでは!
おまけ
最強になったエースバーンさん