【S10構築記事】ゴツメエモンガの時代、来たよ。【ポケモン剣盾シングル】

はじめに

皆さま、はじめまして。"しふ"といいます。初投稿になります。

今期はHBゴツメエモンガとともに楽しむことができました。終盤近くまで3桁と4桁を往復していました。

シーズンはまだ終わっていませんが、もう今期は潜れないのでこのタイミングで記念投稿します。撤退の理由は・・・あとがきに記載しております。

【レンタルパーティ】

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【最終順位】10/1追記

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1.エモンガとは

 BWで初登場しためっっっちゃかわいいポケモンです!

剣盾ではDLC鎧の孤島から使えるようになりました!

連れ歩き機能サイコーじゃないですか、やったー!

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 以下、常体です。

 

 電気・飛行 の複合タイプは現環境ではエモンガスピンロトムの2種類のみ。ロトムの特性が「浮遊」という死に特性なのに対し、エモンガは「静電気(接触時3割マヒ)」「電気エンジン(電気技無効かつS↑1)」という優秀な特性を持つ。しかも、100族超えの素早さ、豊富な補助技、ほかのロトムと共存可能といったメリットもある。

…にもかかわらず現状使用率は150位圏外。 理由のひとつはおそらく種族値

 

エモンガ

  H 55-A 75 -B 60- C 75-D 60-S103

  (合計428)

スピンロトム

  H 50-A 65-B107-C105-D107-S 86

  (合計520)

 

 合計種族値が低いうえにAとCの両方が中途半端に高い。その結果、驚くほどの紙耐久。

 タスキを持って上から妨害技をばら撒くサポート運用がまぁまぁ使いやすい?「甘える+怪電波+蜻蛉+ほっすり」という技構成は一応エモンガの専売特許のはず。

 

2.なぜ「HBゴツメ」なのか

さて、今期使用したエモンガはHBベースの物理受けクッション。

というのも、前章のような起点作成に特化したポケモンを使いこなすことができなかった(数的不利覆すの難しくないですか??)ので、まったく他の型を検討することとした。そこで、優秀なタイプ耐性を活用し、旧世代に存在した「ゴツメサンダー」的な運用を志向することとなった。

前章で述べた通り、耐久種族値は全く足りないものの、HBにぶっぱすれば最低限ギリギリの数値は確保できる。今期の制限ルールではメタ対象がある程度絞れるので、明確に役割を与えればエモンガでも物理受けが務まると考えた。とりあえず、タイプ的に水ウーラオスに強そうだし。

 

3.構築経緯

というわけで、まず「水ウーラオスを誘ってエモンガでカモる」ことをコンセプトに据えて構築を組み始めた。

当初はヒートム+ナットと組み合わせたサイクル構築を使っていたが、あまりにもパワーが足りず死ぬほど弱かったので、ダイマエースにリザードンを据えた対面寄りの構築に切り替えることとした。(ナットは続投)

次に、今期トップメタのパッチラゴン対策枠を検討した。まず、パッチの上から動けて最も汎用性がありそうなタスキホルードを採用した。ホルードが選出できない場合のケアするため、S↑1パッチの上をとれるスカーフバイバニラを採用した。最後に、水妖枠としてアシレーヌを採用し、瞬間火力重視で眼鏡を持たせた。

 

4.個体紹介

エモンガゴツゴツメット

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 特性:静電気

 技構成:ボルトチェンジ甘える挑発羽休め

 159(228)-x123(252↑)-96(4)-83(20)-124(4)

 ≪調整意図≫

 H 16n-1最大値

 B 特化 陽気珠水ラオスの水流連打を確定耐え

 S 準速70族抜き抜き、麻痺状態の最速スカーフサザン(98族)抜き

 D 余り

 C 端数

 

嫁枠。物理受けクッション。御覧の通り物理耐久にほぼ振り切っている。気になる耐久ラインだが、大体H252ロトム(H157-B127)が近い気がする。

ラオスに後投げ→水流連打被弾→ゴツメ3回でHP半分削る→静電気麻痺引けたらそのままボルチェンで処理 という当初想定した動きがほぼ決まった。

ラオスにゴツメ持ちを後投げする動きは今期のトレンドだったが、エモンガのこの型はほとんど読まれることはなかった(と思う)。ちなみに、3回触れれば静電気発動率は約67%。体感9割超え()。

技構成は高速回復技の羽休め、遂行技かつ対面操作技のボルチェンが確定。残る2枠は起点回避の挑発、疑似鬼火の甘えるを採用した。ほっすりは透かされることが多かったため不採用。

また、当初想定していなかったが、物理ATが保有しがちなサブウェポンである地震を透かせるため、ゴツメダメの入る接触技を強いることも強かった。加えて、挑発採用の副産物として、地球投げ1Wのラッキーを完封できる。ゴツメでゴリゴリ削れるラッキーを見るのは楽しい。

 勝てる……

ラオスハッサム、ストライク、ラッキー

 

 大体勝てる……

ラオスマリルリホルード、アーマーガア、ムドー、ナットレイ etc

 

 勝てるかも……

パッチ、カビゴン etc

 

 無理。……

氷・岩全般、触ってこないやつ全般

 

選出率3位、DM率6位。意外といけるのよ?

 

ナットレイ@食べ残し

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 特性:鉄の棘

 技構成:ジャイロボールタネマシンガン/守る/宿り木の種

 181(252)-114-201(252↑)-x-137(4)-22 ※最遅

 ≪調整意図≫

 HBぶっぱ

 

 物理受けその2。炎技がいたるところから飛んでくるのでめちゃくちゃしんどかった。

 いつか外そうと思い続けたけど、ナットじゃないと勝てない相手もいるので最後まで使い続けた。

選出率6位、DM率5位。

 

リザードン@命の珠

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※キョダイ個体 

特性:猛火

 技構成:ブラストバーンエアスラッシュソーラービーム原始の力

 153-x-99(4)-161(252)-105-167(252↑)

 ≪調整意図≫

 CSぶっぱ

 

本構築の絶対的エース。初手ダイマしてるだけで勝てる最強ポケモン

パッチ対策ポケモンを2体置いているため、4枠目はヒートロトム、ガモス、そしてリザミラーに強くなる原始の力とした。…というか、本構築で激重なこの3体をまとめてリザのダイロックで見ていた。まさにエースで四番。

耐久無振りリザには217.6%~なのでダイマ同士の撃ち合いは確殺できる。H252ヒートロトムには87.8%~104.4%と低乱数1発。一応致命傷は与えられる。ガモスは振り方次第。

原始の力の採用率はTOP10圏外(7.4%未満)なのでケアされることが少なくほぼ通る。

選出率1位、DM率1位。マジ主人公。

 

ホルード@気合のタスキ

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 特性:力持ち

 技構成:じたばた/地震/電光石火/こらえる

 161(4)-108(252)-97-x-97-143(252↑)

 ≪調整意図≫

 ASぶっぱ

 

唯一の物理AT枠。また、本構築で唯一エモンガより合計種族値が低い。

パッチより早い地面というだけで強いのに、こらえるによるダイマ枯らしも出来て、環境適応力が高いポケモン。言うことなし。強かった。

パーティにエモンガバイバニラがいるけど、タスキはこの子です。

選出率2位、DM率2位。

 

バイバニラこだわりスカーフ

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 特性:雪降らし

 技構成:吹雪フリーズドライ絶対零度オーロラベール

 147(4)-x-105-162(252)-115-144(252↑)

  ≪調整意図≫

 CSぶっぱ

 

特殊スカーフAT。ホルードよりも速いSを活かしてスウィーパーとして頑張ってくれた。1加速後のパッチより速いので、立ち回りが楽だった。また、環境のバニラはタスキが大半でスカーフ採用率は5%前後なので割と読まれない。

技構成は必中吹雪、刺さりのいいフリドラ、どうしようも無い時の零度、ダイウォール用のベールとした結果、すべて氷技になった。(まぁどうせサブWラスカしかないし。。。)

キュウコンよりCが高いことが利点だが、それでも吹雪のダメージは無振りパッチに135.7%~161.2%である。ダイマされたら余裕で耐えられてしまう。Aの種族値(95)ぜんぶCに回してくれ。

選出率4位、DM率3位。BWのドット絵がめちゃ好き。

 

アシレーヌ@こだわりメガネ

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 特性:激流

 技構成:うたかたのアリアムーンフォースエナジーボールサイコキネシス

 175(156)-x-94-195(252↑)-136-93(100)

  ≪調整意図≫

 H 16n-1最大値

 C 特化

 S 準速ドサイドン抜き

 

入れ得水妖枠。同族意識でSラインをかなり上げているが、終盤はもっと速いアシレーヌが多くて泣いた。

モロバレルドヒドイデがバンバン後投げされるので交代読みでサイキネ撃ちまくった。遂行速度はめちゃくちゃ速いが、別に撃ち分けできるチョッキでよかったかもしれない。

選出率5位。DM率4位。

 

 5.選出と立ち回り

リザードンホルードバイバニラ

基本選出。いわゆる「初手ダイマ+タスキ+スカーフ」の形。これが通せれば一番楽だが、初手出し負けをケアできない諸刃の剣。

 

リザードンエモンガ@1

一番多い選出。初手リザvs水ラオスに対してエモンガを後投げしてカモる。

ラオスが出てこない場合はエモンガが腐りがちなので、役割対象が2匹以上見えた場合選出するようにしていた。

エモンガで一匹機能停止にできればリザが通り易くなる。強い勝ち筋があるので考えるのが楽しい。

 

アシレーヌ@2など

サイクル寄りの選出。リザが出せない場合や対面で崩せない場合に。

対戦中考えることが多すぎてめっちゃ負けた。

 

 6.キツイ相手

アイアント

他じゃ無理なのでナット投げてダイスチル撃ち合ってた。苦しすぎる。

 

ハピナス

ラッキーと違い特殊技でガンガン殴ってくるので誰も受けられない。そもそも処理ルートがホルードバイバニラの零度しかない。

 

キュウコン

オーロラベール展開を阻止できない。壁ターンを枯らすために窮屈な立ち回りになりがち。

 

●催眠ゲンガー

命中したら負け。やめて。

 

●厚い脂肪マンムー

選出されたら負け。こないで。

 

●初手ダイマウーラオス

本構築崩壊の要因。後投げしたエモンガが吹っ飛ばされる。心折れた。

後発ダイマは何とか出来るんだけどなぁ・・・・・・・・。

 

あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 最終3桁に乗せるべくレート1900を目指していましたが、終盤の『初手ダイマラオス』流行により、本構築のコンセプトが安定しなくなりました。3000位まで蹴落とされましたので無念の撤退となります。

記事タイトルは詐欺です。正確には「ゴツメエモンガの時代、"来てたよ"。」です。謹んでお詫び申し上げます。

来期もエモンガと頑張ります。今度は全く違う型を使いたいですね。

またお会いしましょう!!

 

おまけ